2007 Fiscal Year Annual Research Report
免疫学的胆管炎における小葉間胆管選択性を解明するための細胞生物学的研究
Project/Area Number |
19590744
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上野 義之 Tohoku University, 病院, 講師 (70282126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 耕治 東北大学, 病院, 助教 (20400476)
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Keywords | 原発性胆汁性肝硬変 / プロテオミクス / 胆管細胞 / 動物モデル / 等電点電気泳動 / MALDI-TOFMS |
Research Abstract |
平成19年度 これまで確立したヒト胆管細胞を用いて、等電点蛋白電気泳動法にて小葉間胆管および細胆管由来の蛋白を展開し、両者をsubtractし、定常状態における有意に差があるスポットのスクリーニングを行った。さらに、インターフェロンγなどの炎症性サイトカインにて誘導されるスポットを検討することにより、胆管炎にてより関連して表出される蛋白を選択的に拾い出した。この手法にて吊り上げられたスポットをMALDI-TOFMSにて解析することにより、スポットの蛋白を同定することが可能となった。また、このようなプロテオミクス的手法により吊り上げてきた蛋白が実際に生理学的に意味があるかどうかについて、その意義付けを行った。ヒトPBCにおいて、見出した蛋白分子が関与していることを証明するために抗体入手が可能な蛋白な場合は主に病理検体を用いた免疫染色にて小葉間胆管選択的な胆管炎との関連を分析した。さらに、現在PBCのマウスモデルとして報告されているNODc3c4マウスの胆管細胞を用いて、その蛋白分子の関与について検討した。その結果、約15の分子が、胆汁うっ滞により発現上昇していることがわかり、そのうち同定が可能であった分子について検討を進めたところ、細胞内のカルシウム濃度やATPによりその胆汁分泌作用が調整されていることが判明した。この分子を強制的に発現させることが胆汁うっ滞について効果的であるかを今後さらに動物モデルなどを用いて検討する予定である。
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