2007 Fiscal Year Annual Research Report
肝障害とその修復過程におけるオステオアクチビンの役割の解析
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19590763
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
井戸 章雄 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30291545)
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Keywords | オステオアクチビン / マクロファージ / ノックアウトマスウ / 肝障害 / 再正・修復 |
Research Abstract |
今年度はマクロファージ系細胞への分化過程におけるosteoactivin(OA)発現を検討し、OA欠損マウス作製を行った。肝癌、大腸癌、膵臓癌及び線維肉腫細胞株ではOA発現は検出できないレベルであった。一方、ヒト前骨髄白血病細胞HL60にPMAを添加したところ、突起をもったマクロファージ系細胞に類似した形態に変化し、PMA添加24〜48時間後にOA発現が誘導された。一方、DMSO添加による好中球への分化誘導ではOA発現は認められなかった。また、OA欠損マウスを作製するためにエクソン1の開始コドン上流とイントロン2に挿入されたネオマイシン耐性遺伝子の両端、計3か所にloxP配列を持ったターゲティングベクターを作製した。このターゲティングベクターをC57BL/6マウス由来のES細胞に導入し、G418選択培地にて標的遺伝子を欠失した相同組換え陽性ES細胞株5クローンを樹立した。さらにCre recombinaseにて、Exon-Neomycin配列が除去される4クローンを選択した。
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