2007 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪酸β酸化能を規定する遺伝子多型の特定とその結晶蛋白構造解析
Project/Area Number |
19590772
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
西原 利治 Kochi University, 医学部, 准教授 (60145125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 勝巳 高知大学, 医学部, 准教授 (40197893)
高橋 昌也 高知大学, 医学部, 助教 (80380335)
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Keywords | Fatty acid / Beta-oxidation / PPAR / Crystalography |
Research Abstract |
NASHは内臓脂肪型肥満者に多く、インスリン抵抗性が強く、高血圧、2型糖尿病、高脂血症などメタボリックシンドロームに特徴的な異常を合併しやすいなどの臨床像を示す慢性進行性肝疾患である。そこで我々は上記の情報を基に、糖尿病および脂質異常に関連することが知られている遺伝子多型のデータベースを作成した。このデータベースを基に、NASHの発症リスクを高める機能性遺伝子多型を検索し、近傍に脂質・糖質代謝関連遺伝子が存在する遺伝子多型のデータベースを作成した。これらの遺伝子多型のいくつかはすでに機能が明らかにされており、NASHの発症・進展と密に関連することも確認できた。しかし、機能が未知の蛋白上にもこのような遺伝子多型が検出された。今回、肝細胞に多量に発現されている蛋白の中で、糖質・脂質代謝と関連する機能が充分に明らかになっていない遺伝子多型に着目し解析を順次開始した。本年度はこの機能が未知の蛋白の野生型と変異型遺伝子情報を基にこれらの遺伝子組換え蛋白を作成した。また、これに対するポリクローナル抗体も作成した。抗体を用いてこの蛋白の精製を試みたが、発現細胞にこの抗体とわずかに交差反応を示す分子量の異なる蛋白質が複数検出され、結晶解析を行う純度を得ることができなかった。明年度は今回得た抗体と交差反応性を示さない発現細胞で上記遺伝子組み換え蛋白を発現させ、機能解析と共に結晶解析を再度試みる予定である。
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Research Products
(15 results)