2008 Fiscal Year Annual Research Report
p53,SCO2による心筋ミトコンドリア好気的エネルギー代謝調節と心筋細胞死
Project/Area Number |
19590825
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
的場 聖明 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 助教 (10305576)
|
Keywords | エネルギー代謝 / 心不全 / ミトコンドリア / アポトーシス / p53 / 虚血性心疾患 / 脂肪酸代謝 / 解糖系 |
Research Abstract |
1.心不全モデルを用いたミトコンドリア機能・定量研究および心筋エネルギー代謝の評価 アドリアマイシン心筋症モデルにおいて、左室心筋にp53およびSCO2蛋白の発現増強を認めた。心臓超音波検査にて、心機能の低下を認め、上記蛋白の発現増強と時期が一致していた。現在、脂肪酸の代謝と解糖系の代謝の割合及び関与を検討中である。ミトコンドリアの機能は、クラーク型酸素濃度計による酸素消費量測定し、p53,SCO2の発現亢進時に、上昇していた。また、Cytochrome Oxidase C complexの酵素活性の上昇、乳酸産生能を低下を認めていた。ミトコンドリア膜電位測定は、TMRM染色及びJC-1染色にて行い、現在のところ大きな変化は認めていない。細胞を10-nonyl acridine orange(NAO)により染色しFACSにて解析定量し、ミトコンドリアのバイオジェネシスに影響は無かった。Real time PCR法を用いて、ミトコンドリア遺伝子であるCOXIと核遺伝子(PPRC1,C17)のDNA量を定量したが、有意差は認めなかった。電子顕微鏡によるミトコンドリア超微形態も著変は認めていない。 2. p53KOモデルを用いたミトコンドリア機能・定量研究および心筋エネルギー代謝の評価 p53野生型、ヘテロ接合体、ノックアウトマウスを用いて、心筋梗塞モデル、糖尿病モデルを作製し、その心筋ミトコンドリア機能解析を前述と同様に行っており、SCO2、TIGARの代謝変化について論文投稿中である。
|
Research Products
(4 results)