2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19590834
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
鯉江 洋 Nihon University, 生物資源科学部, 准教授 (20267040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
揚山 直英 (独)医薬基盤研, 霊長類医科学センター, 研究員 (50399458)
山海 直 (独)医薬基盤研, 霊長類医科学センター, 主任研究員 (80300937)
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Keywords | カニクイザル / 心電図検査 / 胸部エックス線 / ニホンザル / 超音波検査 / 血圧検査 |
Research Abstract |
我が国の死亡原因の上位には循環器疾患があげられており、そのほとんどは加齢に伴う弁膜疾患および心筋梗塞などの血管変性による虚血性疾患が占めている。サル類は基礎医学分野で重要な位置をしめている実験動物であり、人への外挿を目的とした医薬品の毒性試験のみでなく各種疾患モデル動物として人類に多大な貢献をしている。しかしこのように医学分野で重要な位置をしめているサル類そのものに対しての臨床研究は現在までのところ体系的に行われていない。特に人では循環器疾患に対してさまざまな研究がなされているにも関わらず、サル類に対してはほとんど研究が行われていない。このことは人への最終的な外挿として用いられている実験動物としては無視できないことがらであり、これらを解明すべく研究の遂行が急務である。本研究は科学研究費の交付により、実験動物としてのサル類の循環器疾患の現状を明らかにし、それに付随する診断法と診断基準の確立を促し、さらに分子生物学的手法を用いた遺伝病としての循環器疾患を解明することを目的としている。これにより人への外挿が現在より適正に実施され、さまざまな年齢構成の循環器疾患のモデルケースとしての応用、さらに人の循環器疾患の遺伝的関与の解明への寄与などさまざまな成果が期待できる。 研究2年目の本年度はカニクイザルならびにニホンザルそれぞれに行った循環器検査結果を第55回日本実験動物学会で報告を行った。
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Research Products
(11 results)