2007 Fiscal Year Annual Research Report
高血圧症における性差の分子遺伝学的背景の解明-エストロゲン関連遺伝子群の役割-
Project/Area Number |
19590872
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
中山 智祥 Nihon University, 医学部, 准教授 (00339334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 康玄 愛媛大学, 大学院・医学院学系研究科, 講師 (00268749)
三木 哲郎 愛媛大学, 大学院・医学院学系研究科, 教授 (00174003)
勝谷 友宏 大阪大学, 大学院・医学院学系研究科, 講師 (30311757)
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Keywords | 性差医療 / 高血圧症 / エストロゲン / アロマターゼ / 卵胞刺激ホルモン受容体 / 遺伝子 |
Research Abstract |
本態性高血圧症とそのコントロールとなりうる対象者からサンプルを収集することについては平成18年度までに抽出・データインプットを含めて解析可能なサンプルが本態性高血圧症約300症例、コントロールも約300例であった。これに本年度(平成19年度)追加収集したサンプルは特にコントロール約200例である。臨床の場で本研究に参加同意いただいた方には高血圧家族歴を詳細に聴取するよう留意するとともにテストステロン、エストロゲン、デヒドロアンドロステンジオンサルフェート等を測定するよう心掛けデータの収集に励んでいる。今後サンプル収集を継続していくとともに過去に収集したサンプルについてデータのインプット作業をこなし、更に解析可能なサンプル数を増やしていく予定である。 遺伝子型の決定については、エストロゲン受容体α遺伝子、エストロゲン受容体β遺伝子、FSH受容体遺伝子、アロマターゼ遺伝子については論文化しているように遺伝子マーカーとして有用な一塩基多型(SNPs)の選別およびgenotypingに成功しており、今後追加サンプルについて新たにgenotypingを行い、統計解析を行うことで進行する予定である。またハプロタイプ構築についてはSNPAlyze software、ロジスティック回帰分析にはSPSS soft wareを用いる予定であるが、すでにそれらを用いて論文化されており、使用習熟度について問題ない。 研究分担者同士は学会・研究会の参加時のみならず本研究のために進捗状況や研究結果を話し合い、また新規知識の獲得や技術習得をするべく互いに意見交換をし本研究のスムーズな進行に努めている。平成20年度は更にサンプル数を増やした上で、エストロゲン合成経路にかかわる遺伝子について遺伝子マーカーのgenotypingを行い、解析を進め、論文化によって世界に発信していきたいと考えている。
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[Journal Article] A haplotype of the CYP4A11 gene associated with essential hypertension in Japanese men.2008
Author(s)
Fu Z, Nakayama T, Sato N, Izumi Y, Kasamaki Y, Shindo A, Ohta M, Soma M, Aoi N, Sato M, Ozawa Y, Ma Y
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Journal Title
Journal of Hypertension 26
Pages: 453-461
Peer Reviewed
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[Presentation] A haplotype of CYP4A11 gene associated with essential hypertension in Japanese men.2007
Author(s)
Fu Z, Nakayama T, Sato N, Izumi Y, Kasamaki Y, Shindo A, Ohta M, Soma M, Aoi N, Sato M, Yukio Ozawa, Yitong Ma
Organizer
第30回 日本高血圧学会総会
Place of Presentation
沖縄
Year and Date
20071025-27
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