2007 Fiscal Year Annual Research Report
肺腫瘍に対するスーパー抗原を用いた樹状細胞ワクチンの開発
Project/Area Number |
19590889
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
中村 祐太郎 Hamamatsu University School of Medicine, 医学部附属病院, 助教 (60436962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須田 隆文 浜松医科大学, 医学部, 助教 (30291397)
千田 金吾 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40197611)
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Keywords | 免疫 / 癌 / 細胞,組織 |
Research Abstract |
本研究の目的は,抗腫瘍効果の高い樹状細胞(DC)ワクチンを開発するために,スーパー抗原をパルスしたDCを作製し,そのワクチンとしての有用性を検討することである.平成19年度は研究実施計画の通り順調に実験を遂行することができた.1.マウス骨髄由来細胞から,GM-CSFとIL-4を用いてDCを誘導し,スーパー抗原(SEA)をパルスしてDCワクチンを作製した.2.Lewis肺腫瘍(マウスの肺腫瘍)を側腹部に皮下投与し2-3日間隔で腫瘍径の測定を行う腫瘍モデルの作製した.同様にEL4やEG7(マウスのリンパ系腫瘍)のモデル作製も行い異なる腫瘍での検討の準備も行った.3.腫瘍植え付け後3〜7日目より,スーパー抗原をパルスしたDCを腫瘍に直接免疫し,作製したDCワクチンの接種を行った。現在のところ,4.投与する樹状細胞の個数,投与間隔,投与回数,投与開始日等を検討中であり,これらの条件が整い次第,抗腫瘍効果の判定を行ってゆく予定である.投与回数および投与間隔については,我々のこれまでの検討結果(Cancer Res,2007)(J Immunol,2008)より,本研究のDCワクチンの効果にも大きく影響を与えるものと思われ慎重に検討を重ねている.今後これらの検討結果を解析した上で,DCワクチンにより誘導される抗原特異的CD8陽性細胞の細胞障害機能を検討してゆく予定である.これまでのところスーパー抗原をパルスしたDCワクチンを接種したことにより致死的な反応をきたした動物は居らず,安全面においても安定した結果を得ている.
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Research Products
(4 results)