2007 Fiscal Year Annual Research Report
上皮間葉移行の気道リモデリングヘの関与とその制御方法に関する検討
Project/Area Number |
19590893
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小林 哲 Mie University, 医学部附属病院, 医員 (20437114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 修 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (90197244)
GABAZZA Esteban 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00293770)
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Keywords | 上皮間葉移行 / 気道リモデリング / TGF-β / 線維芽細胞 / EMT |
Research Abstract |
線維化や組織修復のリモデリング過程において,線維芽細胞はその中心的役割を担う。特に肺における線維芽細胞の起源については明らかになっていないのが現状である。その起源における候補としては,1)末梢血中のfibrocyte,2)Epithelial mesenchymal transition(EMT),3)Endothelial-MT(Endo-MT),4)resident fibroblastなどである。 我々は当研究において,A549細胞を用い,TGF-βによる刺激によってEMT変化に関しての研究の実施を開始した。まず,以前の文献などに沿って追試を行った。しかしながら,in vitroにおいて,細胞にTGF-βを添加するだけでは,あまりEMTが起こらなかった。さらに我々の共同研究者の米国ネブラスカ大学のRennard教授らによると,EMTにおいては単純にA549にTGF-βを加えるだけでなく,ある種の刺激が必要なことも分かってきた。そこで,我々はある種の刺激として,Thrombinに注目した。まず,前段階として3Dcollagen gel contraction assayを用い,gelの収縮にPKCが関与していることを発見し,すでに投稿した(BBRC 2008 in Press)。今後,さらにEMTに関するTGF-βのsmadsを申心としたシグナル伝達,及びそこに必要なTGF-β以外の刺激に関して明らかにしていく予定である。
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