2008 Fiscal Year Annual Research Report
上皮間葉移行の気道リモデリングへの関与とその制御方法に関する検討
Project/Area Number |
19590893
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小林 哲 Mie University, 医学部附属病院, 医員 (20437114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 修 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (90197244)
ESTEBAN Gabazza 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00293770)
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Keywords | 上皮間葉移行 / 気道リモデリング / TGF-β / 線維芽細胞 / EMT |
Research Abstract |
線維化や組織修復のリモデリング過程において、線維芽細胞はその中心的役割を担う。特に肺における線維芽細胞の起源については明らかになっていないのが現状である。その起源における候補としては、1) 末梢血中のfibrocyte、2) Epithelial mesenchymal transition (EMT)、3) Endothelial-MT (Endo-MT)、4) resident fibroblastなどである。 我々は当研究において、A549細胞を用い、TGF-βによる刺激によってEMT変化に関しての研究の実施を開始し、以前の報告に沿って追試を行った。しかしながら、in vitroにおいて、細胞にTGF-βを添加するだけでは、あまりEMTが起こらなかった。共同研究者のネブラスカ大学のRennard教授らによると、EMTにおいては単純にA549にTGF-βを加えるだけでなく、ある種の刺激が必要なことも分かってきた。そこで、我々はある種の刺激として、Thrombinに注目した。まず、前段階として3D collagen gel contraction assay を用い、gelの収縮にPKCが関与していることを発見し、報告した(BBRC 2008)。さらに3D collagen gel assayを用いて、MMP-9と組織リモデリングの関係についても研究を実施した (投稿中)。その後、in vivo実験としてマウスに、種々の組織リモデリングに関する蛋白に対してsiRNAを作製し、肺線維症モデルに対しての線維化抑制効果をEMTの関与を含め検討した。
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