2008 Fiscal Year Annual Research Report
チロシンキナーゼPYK2に対する分子標的療法によるARDSの新たな治療法の開発
Project/Area Number |
19590906
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
永田 一洋 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学部, 博士研究員 (60298429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沖垣 光彦 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (10333197)
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Keywords | ARDS / PYK2 / チロシンキナーぜ / 活性酸素 / 高酸素 |
Research Abstract |
1)PYK2欠損マウスにおいて、サイトカイン産生の低下および組織障害が抑制されているメカニズムを追求した。 まず、PYK2ノックアウトマウスでは肺胞上皮、血管内皮細胞のアポトーシスが軽減していた(TUNEL染色)。またアポトーシス関連蛋白bax, bc1-2, p-21, p-53の発現が減少していた高酸素暴露後のPYK2活性化は亢進し・活性酸素産生・サイトカイン・ケモカイン(IL-1β、TNFα、MIP2)発現を引き起こすことを明らかにした。 さらに、Rac/NADPH oxidase系の活性化の亢進をP YK2が引き起こすことを証明した。 活性酸素で活性が増強する炎症性転写因子であるNFκBの活性をGel Shift法で評価しその亢進をみいだした」。 PYK2ノックアウトマウスの肺組織において、TNF-α, IL-1β, MIP-2, GM-CSF,PAFなどサイトカイン産生や。8-OHdG染色による活性酸素の産生が低下していた。
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