2007 Fiscal Year Annual Research Report
間欠的虚血ストレスをターゲットとした腎疾患治療薬の開発-脂肪酸結合蛋白に注目して
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19590966
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Research Institution | St.Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
木村 健二郎 St.Marianna University School of Medicine, 医学部, 教授 (00161555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上條 敦子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (80350635)
菅谷 健 東京歯科大学, 歯学部, 客員講師 (40381561)
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Keywords | 間欠的低酸素 / 腎臓 / 脂肪酸結合蛋白 / 循環器・高血圧 / 組織・細胞 / バイオマーカー / 腎不全 / 睡眠時無呼吸 |
Research Abstract |
間欠的低酸素は、微小循環障害を進行させることにより腎疾患の悪化因子となる事、またその際に腎臓近位尿細管に発現している脂肪酸結合蛋白(L-FABP)の動態およびその機能を明らかにするため、野生型(Wt)マウスとヒトL-FABP染色体遺伝子導入(Tg)マウスに間欠的低酸素刺激を与え、微小循環障害の程度を比較し、L-FABPの役割を検討する。 本年度は、間欠的低酸素濃度装置の性能を評価し、マウスに与える間欠的低酸素刺激の条件を検討した。Wtマウス、Tgマウスをそれぞれ間欠的低酸素濃度装置に入れ、装置を一時間ごとに低酸素(12%)になるよう設定し、マウスに24時間、1週間の低酸素刺激を施行した。装置内の低酸素濃度は、設定どおりに12%となったが、マウスは低酸素への抵抗性を獲得し、この条件では病態の進行は認められないと判断した。次に、装置を、10分ごとに低酸素(10%)になるよう設定し、マウスに一日12時間1週間の低酸素刺激を施行した。装置内の低酸素濃度は、設定どおりになる事を確認した。この条件において、WtマウスおよびTgマウスでは、交感神経が刺激され、耐糖能異常の悪化が認められた。これらの結果より、次年度は、腎疾患モデルを作成し、上記の条件での低酸素濃度刺激を行い、腎組織障害の程度およびL-FABPの機能を解析する。
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