2007 Fiscal Year Annual Research Report
視神経脊髄型多発性硬化症における自然免疫異常と再発惹起因子
Project/Area Number |
19590994
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
河野 祐治 Kyushu University, 大学病院, 講師 (20333479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三野原 元澄 九州大学, 大学病院, 助教 (70398113)
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Keywords | 多発性硬化症 / 自然免疫 / 再発惹起因子 / IL-17 / 好中球 |
Research Abstract |
次年度の好中球や好塩基球機能解析に向けての基礎研究として、まず好中球や好塩基球の正確な分離のための基礎実験として、フローサイトメトリーによる条件の決定を行った。好中球は末梢血中における数が多く、分離は問題ないと考えられた。しかし好塩基球に関しては数が極めて少ないため、CRTH2,CD200R,CD203c,FcεRIαなどを用いて同定、分離を試みた。その結果、CRTH2は使用した抗体のせいか染色性が極めて不良であったが、他の抗体、特に抗FcεRIa抗体を用いたものでは明瞭に他の細胞分画と区別できたため今後の分離同定、機能解析の準備が整った。機能解析としては、まず貪食能に着目している。これも各種の条件設定を行い、コントロール、患者において最適の条件設定をしている最中である。 次にTh17細胞の解析に向けた同定と分化誘導のための基礎的研究を進めた。まずはTh17細胞が実際のMS患者の末梢血および髄液中にどのくらいの割合で含まれているのかを検討した。それにはこれまでに行ってきたTNFα,IL-2,IL-4,IFNγ産生細胞の末梢血と髄液での検出系を用いた。しかしIL-17はPMAとイオノマイシンで刺激後でも1%以下の割合でしか検出されていなかった。そリデータを元にして分化誘導(ナイーブからの分化誘導とメモリーからの増殖の誘導)の系の確立を試みている。
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