2008 Fiscal Year Annual Research Report
酸化型ガレクチン-1のマクロファージを介した末梢神経損傷後再生機構の解明
Project/Area Number |
19591004
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Research Institution | Nihon institute of Medical Science |
Principal Investigator |
吉村 和法 Nihon institute of Medical Science, 保健医療学部, 教授 (20158497)
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Keywords | マクロファージ / 神経栄養因子 / プロテオミクス / 神経再生促進作用 |
Research Abstract |
a.分泌された神経栄養因子の同定 BALB/cマウスより採取したマクロファージ培養系に酸化型ガレクチン-1あるいは還元型ガレクチン-1もしくはアルブミンを添加してから培養上清を集めて濃縮して2次元電気泳動およびELISAで解析を進めている。しかしながら予想外の低い回収のために現在、解析に十分量のタンパク質が集めることができず、さらに必要なサンプル量を集めている。 b.酸化型ガレクチン-1刺激マクロファージの細胞内シグナル伝達の解明 前回酸化型ガレクチン-1あるいは還元型ガレクチン-1もしくはアルブミンで30分間の刺激あとの細胞内タンパク質の発現変化を検討した。今回は刺激時間を1時間と2時間にして解析を進めている。1時間刺激に関して現在蛍光標識2次元ディファレンスゲル電気泳動(2D DIGE)を終了し、解析中である。2時間刺激に関して電気泳動を進めている。また前回の解明された-部シグナル経路の阻害剤を添加した実験を現在進めている。特に一酸化窒素を介したアポトーシス誘導の抑制に関与するアルギナーゼとGRP78に注目して研究を進めている。 C.また予備的実験ではあるが、マクロファージ培養系に酸化型ガレクチン-1あるいは還元型ガレクチン-1もしくは牛血清アルブミンを添加したところ、細胞内カルシウムの変化がそれぞれ異なって観察されたことより、それぞれのリガンドに対するシグナル経路が異なることが示唆された。それゆえ、より詳細な検討を進めている。
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