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2007 Fiscal Year Annual Research Report

先天性筋ジストロフィーの分子病態解析と糖転移酵素を用いた治療法の開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19591010
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

斉藤 史明  Teikyo University, 医学部, 助教 (40286993)

Keywords筋ジストロフィー / ジストログリカン / フクチン / 福山型先天性筋ジストロフィー / ラージ / 糖鎖修飾 / α-ジストログリカノパチー / ラミニン
Research Abstract

α-ジストログリカノパチーの原因蛋白質の-つであるLargeはα-ジストログリカンの糖鎖を修飾することによりα-ジストログリカン(α-DG)のラミニン結合能を飛躍的に亢進させることが知られている。そしてLargeのこの作用にはLargeがα-DGのN末端ドメイン(α-DG-N)に結合することが必要であること、また、最終的にはα-DG-Nはプロプロテインコンバターゼにより切断されることが明らかにされている。本年度の研究ではLargeによるα-DGの糖鎖修飾の機序を明らかにするために、まずα-DG-Nのプロセッシングに関する検討を行った。その結果C2C12、HEK293、COS、HeLa、MCF7、DU145などの各種培養細胞系において、1)α-DG-Nは培養上清中に分泌されていること、2)プロプロテインコンバターゼ阻害剤であるCMKによりこの分泌が抑制されること、3)このα-DG-Nの切断はα-DGのラミニン結合能には影響を及ぼさないこと、4)α-DG-NはN-結合型糖鎖、0-結合型糖鎖、両者の糖鎖付加を受けていること、5)α-DG-Nは微量ながらヒトの血清中にも存在すること、などを明らかにした。また、Largeを用いた酵素補充療法の開発を目指して、本年度はLargeのリコンビナント蛋白質の作製を試みた。バキュロウイルスを用いた昆虫細胞への遺伝子導入とプラスミドベクターによる哺乳類培養細胞への遺伝子導入を平行して行った。現在までに培養上清中に分泌型のLargeが発現されることをウエスタンブロットで確認しているが、酵素補充療法に必要な量を確保するためには発現、精製効率を高め、スケールアップを図る必要がある。さらに本年度はLargeのトランスジェニックマウスの作製に着手しておりこの2月にはFounder mouseが誕生した。

  • Research Products

    (4 results)

All 2008 2007

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] Processing and secretion of the N-terminal domain of α-dystroglycan in cell culture media.2008

    • Author(s)
      Fumiaki Saito
    • Journal Title

      FEBS Lett. 582

      Pages: 439-444

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Defective peripheral nerve myelination and neuromuscular junction form ation in fhkutin-deficient chimeric mice2007

    • Author(s)
      Fumiaki Saito
    • Journal Title

      J Neurochem. 101

      Pages: 1712-1722

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Characterization of the processing of α-Dystroglycan2007

    • Author(s)
      斉藤 史明
    • Organizer
      Neuro2007(第30回日本神経科学大会、第50回日本神経化学会大会、第17回日本神経回路学会大会、合同大会)
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      2007-09-11
  • [Presentation] α-Dystroglycanのプロセッシングに関する検討2007

    • Author(s)
      斉藤 史明
    • Organizer
      第48回日本神経学会総会
    • Place of Presentation
      名古屋
    • Year and Date
      2007-05-17

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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