2008 Fiscal Year Annual Research Report
加齢脳における睡眠時脳活動解析をターゲットとするMRI脳機能結合性画像法の開発
Project/Area Number |
19591017
|
Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
梅田 雅宏 Meiji College of Oriental Medicine, 医学教育研究センター, 准教授 (60223608)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 敏宏 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 教授 (80218700)
田中 忠蔵 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 教授 (80163541)
渡邉 康晴 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 助教 (90454537)
|
Keywords | 睡眠 / fMRI / コネクティビティー / 脳活動 / 加齢 |
Research Abstract |
睡眠は多くの生物が持つ生理的行動であり、発達期脳の機能的分化や記憶・学習を成立させる上で非常に重要でありことが近年の研究で指摘されているが、その詳細な機能的意義については未解明な部分が多い。本研究の目的はこの睡眠中の脳活動を画像化し、加齢に伴う変化を調べることを目的としている。外来刺激が少ない睡眠中の脳活動を調べるためには、これまでの着目していた得られたMRIデータの各時間軸方向の信号変化を中心とした処理では相関をとる参照関数が設定できないという問題点があった。このため、特定領域が強調して変化するとう課程に基づき、空間における相関に着目し、得られた一連のMRIデータを独立成分分析法により解析することをにした。また、ランダムな信号変化が従う正規分布変からずれている信号変化を活動に起因する信号と考え、それぞれの被検者で脳の活動領域を抽出した。この結果、これまで関連が見いだせなかった領域が活動している可能性が指摘できた。また、被検者間で共通の活動可能性領域が見いだされた。これらの共通領域について、事前に体性感覚を刺激した場合に得られる共通脳活動領域を比較すると異なる結果が得られた。これらのことからBold効果を信号変化に含むMRIデータを空間を中心に独立成分分析する方法は脳のファンクショナルコネクティビティーを調べる方法として適当であると考えられた。高齢者では共通脳活動領域が減少することからファンクショナルコネクティビティーが減少する傾向にあるものと考えられた。今回の研究は、脳活動の持つ基本機能の解明に発展し、睡眠中に行われ、記憶などに関連すると思われる特定の脳活動の解明につながる研究である。
|
Research Products
(14 results)