2007 Fiscal Year Annual Research Report
一酸化窒素、活性酸素制御を介する血管内分泌及び血管老化制御による動脈硬化退縮療法
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19591043
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 登志雄 Nagoya University, 医学部附属病院, 講師 (80303634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅垣 宏行 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (40345898)
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Keywords | 一酸化窒素 / 動脈硬化症 / 細胞老化 / エストロゲン / 糖尿病 / 動脈硬化退縮 / 血管内皮細胞 / NOドナー |
Research Abstract |
今年度は,高齢者動脈硬化症退縮の血管老化制御を探るべく、動脈硬化症への老化関与と一酸化窒素(NO)の老化への効果や冠危険因子との相互作用を検討した。治療手段としてのNOの可能性を検討すべく、NO産生酵素(eNOS,iNOS)のadnovirus vectorを作成しバルーン擦過+コレステロール食負荷家兎腹部大動脈進行動脈硬化病変にカテーテル導入し1週後評価した。eNOS導入群にのみ軽度退縮効果を認め、血管壁遊離コレステロール減少によると判定した。citrulline-arginine cycle活性化による抗動脈硬化を認めた。 細胞老化とNO:テロメラーゼは細胞の老化に深く関わる。血管内皮細胞のテロメラーゼ活性を測定できた。剖検ヒト高齢者大動脈では動脈硬化進展部位に老化関連βガラクトシダーゼ(SAβgal)を認めた.NOドナー,DETA/NOを用いると濃度、時間依存性にSA-βgal活性が低下しテロメラーゼ活性は上昇した。eNOS導入も同様の成績を得た。 エストロゲンと細胞老化、NO:細胞を継代培養すると、SAb gal陽性細胞の割合は生理的濃度のエストロゲンにより有意に低くなった。その効果はエストロゲン受容体阻害剤及びNO合成酵素阻害剤で抑制され、NOを介する可能性が示唆された。エストロゲンは家兎動脈硬化を脂質を変化させずに70%抑制し一部分NOを介して作用した。エストロゲンはアルギナーゼ特にIIへの作用を認めた。進行動脈硬化血管ではシトルリンやエストロゲンが各々NOの生理活性を高めていた。 グルコースと細胞老化、NO:72時間の高グルコースはeNOS蛋白、NO産生を抑制し、SA-βgal陽性細胞が増加した。アルギニン,シトルリン、更に抗酸化剤は相加的に、細胞老化を抑制した。eNOS導入も相加的に働いた。NO、L-アルギニン、シトルリンや抗酸化剤とeNOSの抗老化作用と高齢者の動脈硬化治療との関連が示唆された
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Research Products
(15 results)