2007 Fiscal Year Annual Research Report
インクレチンシグナルによる膵β細胞障害阻止と膵β細胞再生の試み
Project/Area Number |
19591057
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
宮村 信博 Kumamoto University, 医学部附属病院, 講師 (40274716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 栄一 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (10253733)
下田 誠也 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教 (60398203)
近藤 龍也 熊本大学, 医学部附属病院, 医員 (70398204)
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Keywords | 糖尿病 / インクレチン / 膵β細胞 |
Research Abstract |
インクレチンによる膵β細胞障害阻止機構および膵β細胞再生機構を明らかにする。 2型糖尿病モデルマウスでインスリン分泌障害を来すdb/dbマウスに、インクレチンの一種でglucagon like peptide-1(GLP-1)のアナログであるexendin-4を投与する。 1. インスリン分泌低下を示す14週齢のオスdb/dbマウス16匹を2群に分けた。 2. コントロール群8匹を生理食塩水投与群とし、ex-4群8匹をexendin-4投与群とした。 3. db/dbマウスの背部に5mm大の小切開を入れ、皮下にosmotic pumpを挿入し、skin staplerにより閉創した。 4. ex-4群では30μg/kg/dayのexendin-4を持続皮下注できるよう設定し、コントロール群では同volumeの生理食塩水を持続皮下注できるようにした。 5. 現在、投与1週間が経過しており、順調に実験が進んでいる。 6. 実験は4週間を予定しており、その後、糖代謝の検討、膵島を単離して (1)小胞体ストレスの関与をみるため分子シャペロン(Bip、IRE1α、calnexin、calreticulin etc)の発現をRNAおよび蛋白レベルで検討する。 (2)酸化ストレスの関与をみるためにミトコンドリア活性酸素種の有無をMitotracker Red CC-1染色de検討する。 (3)アポトーシスの関与をみるためにCHOP、caspasel2、cleaved-caspase-3発現を免疫組織化学染色にて検討する。 現在の実験途中の状況にあるため、十分な考察ができていないが、実験が順調に推移しインクレチンによる膵β細胞障害阻止機構および膵β細胞再生機構を明らかにできると考えている。
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Research Products
(4 results)