2008 Fiscal Year Annual Research Report
発症直後患者膵組織の解析による劇症1型糖尿病の成因解明
Project/Area Number |
19591069
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
花房 俊昭 Osaka Medical College, 医学部, 教授 (60164886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今川 彰久 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80373108)
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Keywords | 1型糖尿病 / ウイルス / マクロファージ / toll-like receptor / 免疫組織化学 / in situ hybridization |
Research Abstract |
劇症1型糖尿病における発症直後患者膵組織(合計3症例の剖検膵組織)を用いて以下の検討を行った。なお、本年度は新たな検体の入手ができなかったので、既存の3症例の組織を用いて検討した。 1. 浸潤するマクロファージにおけるtoll-like receptor発現の検討 前年度には、膵島に浸潤しているマクロファージに発現しているtoll-like receptor(TLR)を免疫組織化学的手法により検討した。TLR-3, 7, 8, 9に対する抗体を用いて免疫染色を施行したところ、一部に陽性細胞が確認された。本年度は、全3症例において、組織の一部でこれらの陽性細胞が存在することを明らかにした。 2. 免疫組織化学・in situ hybidization法を用いた膵組織におけるエンテロウイルス発現の検討 エンテロウイルス感染の有無について免疫組織化学およびin situ hybridization法を用いて検討した。前年度に用いたD社の抗体による免疫組織化学による検討では、すべての症例において、膵組織の一部にエンテロウイルスVP1抗原の発現が確認された。しかし、他の抗体を用いてこの結果を確認するには至らなかった。また、in situ hybridization法により、RNAレベルでもその発現を確認できたのは全3例中1例であった。 3. マイクロダイセクション法を用いた患者膵に発現する分子の同定 マイクロダイセクション法によるRNAの抽出を試みたが、マイクロアレイによる解析をおこなう質を有するRNAは抽出できなかった。
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Research Products
(4 results)