2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591104
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松下 正 Nagoya University, 医学部附属病院, 講師 (30314008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝見 章 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 特任講師 (80378025)
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Keywords | von Willebrand factor / ADAMTS13 / GPIb / TTP / HUS / thrombocytopenia |
Research Abstract |
予備実験としてFull lengthマワスVWFを発規させ、保有する抗体のスクリーニングを行い、抗体5D2がマウスVWFにヒトVWFに対するのと同程度に反応することを見いだした。またADAMTS13-/-マウスにつき、まず129/SVバックグラウンドのものを国立循環器病センター宮田敏行博士より供与を受け、繁殖に成功した。一方、CASA/Rkマウスは現在ジャクソン研究所(米国)が供給を停止しているため同系統のCAST/Eiを移入、ADAMTS13-/-マウスに対し2回以上の交配を実施中である。 一方、陰性コントロールとしてGPIb結合能を欠くノックインマウスの準備が完了した。これはVWFのexon28(Al domainをふくむ)においてLys599(ヒト配列番号)をAlaに置換(K599A mutation)したノックインマウスで、Lvs599はA1ドメインのGPIb結合面の中心であるため、K599Aにより、VWFは他の機能を残してGPIb結合能のみを完全に矢う。ノックインマウスはエクソン28を含むマウスVWF遺伝子断片中(イントロン27)にloxP配列によって囲まれたネオマイシン耐性遺伝子(Neo)とチミジンキナーゼ遺伝子(TK、インーロン32)をセットしたポジティブ・ネガティブセレクション用のターゲティングベクターをES細胞にtransfectionして作成され、CAG-Creマウスと交配後NeoR遺伝子を除去した。新年度は抗体5D2を10μg/gマウス体重あたりを各strain backgroundのADAMTS13-/-マウス尾静脈より直接投与、TMAに特徴的な所見、(破砕赤血球、血小板減少、臓器機能障害などのみならず、各臓器(肝、腎、副腎、肺、小腸など)での血栓形成ならびに組織障害について、血液生化学的、凝血学的、あるいは組織学的変化を観察することにより、TMA発症に対する治療・予防効果を検討する。抗体の投与時期について計画より若干の遅れが発生しているがその他はおおむね計画通りに進行している
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