2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規実験システムの構築とそれを用いたαIIbβ_3機能制御機構の解析
Project/Area Number |
19591109
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
冨山 佳昭 Osaka University, 医学部附属病院, 講師 (80252667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織谷 健司 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70324762)
柏木 浩和 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10432535)
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Keywords | インテグリン / α_<IIb>β_3 / P2Y12 / 巨核球系細胞株 / CMK / リガンドカイネティック |
Research Abstract |
申請者らはインテグリンα_<IIb>β_3に関して、その機能は従来考えられていたよりもダイナミックに変化していることを明らかにしてきた。本研究においては、新たにリガンドカイネティックアッセイを開発し、α_<IIb>β_3のダイナミックな変化を詳細に解析した。その結果、P2Y_<12>欠損血小板の刺激直後のリガンド結合速度は正常コントロールと差を認めなかった。30秒後では、正常コントロールでは結合速度が増加したが、P2Y_<12>欠損血小板ではリガンド結合速度が低下し、150秒後ではその速度は著明に減少した。さらに培養巨核球のみならず巨核系細胞株CMKにおいても生理的なPAR1刺激において3〜5分をピークとして一過性にα_<IIb>β_3が活性化することを明らかにした。この活性化はP2Y_12阻害剤ARC69931MXによっても抑制されなかった。このCMK細胞にP2Y_12を発現させると、α_<IIb>β_3の活性化の持続時間が延長した。 以上より、P2Y_12がα_<IIb>β_3活性化の維持に必須の分子であることが明らかになった。
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Research Products
(4 results)