2008 Fiscal Year Annual Research Report
B細胞リンパ腫のCD19抗体標識リポソームを用いたp38MAPK分子標的治療
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19591125
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 勉 Sapporo Medical University, 医学部, 助教 (40404602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井山 諭 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50398319)
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Keywords | 悪性リンパ腫 / p38MAPK / リポソーム / 分子標的 |
Research Abstract |
Namalwa細胞はSevere Combined Immunodeficiency(SCID)マウスに移植可能である事が確認されており、これをin vivo実験に用いた。1×10^6個のNamalwa細胞を1mlの細胞培養用培地RPMI1640に懸濁してツベルクリン用の1mlシリンジに充填、これをSCIDマウスの背部皮下へ注入した。腫瘤が形成され直径が6mmに達した時点で、尾静脈より各種濃度のp38-SILもしくはControl-SILを投与した。p38-SIL投与群とControl-SIL投与群の腫瘍系を経時的に比較したところ、p38-SILの腫瘍増殖に対する抑制効果が確認された。なお、SB203580投与群、抗CD19抗体投与群、PEG修飾ステルスリポソーム投与群、SB203580包含PEG修飾ステルスリポソーム投与群、抗CD19抗体標識SB203580非包含PEG修飾ステルスリポソーム投与群などもコントロールとして検討したが、これらの群で腫瘍増殖の抑制は確認されなかった。更に、悪性リンパ腫患者のリンパ節から回収したリンパ腫細胞を対象として検討した。リンパ節からリンパ腫細胞を回収する手順は常法のとおりである。1×10^6個の患者リンパ腫細胞を1mlの細胞培養用培地RPMI1640に懸濁してツベルクリン用の1mlシリンジに充填、これをSCIDマウスの背部皮下へ注入した。なお、SCIDマウスには、あらかじめ抗アシアロGM1抗体を腹腔内投与した。腫瘤が形成され直径が6mmに達した時点で、尾静脈より各種濃度のp38-SILもしくはControl-SILを投与した。p38-SIL投与群とControl-SIL投与群の腫瘍系を経時的に比較したところ、p38-SILの腫瘍増殖に対する抑制効果が確認された。なお、SB203580投与群、抗CD19抗体投与群、PEG修飾ステルスリポソーム投与群、SB203580包含PEG修飾ステルスリポソーム投与群、抗CD19抗体標識SB203580非包含PEG修飾ステルスリポソーム投与群などもコントロールとして検討したが、これらの群で腫瘍増殖の抑制は確認されなかった。
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Research Products
(4 results)