2007 Fiscal Year Annual Research Report
重症喘息の病熊におけるIL-17ファミリーサイトカンの役割の解明
Project/Area Number |
19591156
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中島 裕史 Chiba University, 大学院・医学研究院, 教授 (00322024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 明 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (50447306)
渡邊 紀彦 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20375653)
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Keywords | IL-17 / T-bet / IL-25 / Th17細胞 / STAT6 / STAT4 |
Research Abstract |
本申請研究では,重症喘息の病態に焦点を当て,喘息の重症化を規定する因子の同定とそれに基づく新規治療法の開発を目的としている。特に近年,自然免疫と獲得免疫の両者で重要な役割を果たすことが明らかとなりつつあるIL-17ファミリーサイトカインに着目し、1)IL-17産生CD4陽性T細胞(Th17細胞)およびIL-17E(IL-25)産生CD4陽性T細胞の分化機構とT-bet及びSTAT蛋白による制御,2)アレルギー性気道炎症及び気道リモデリングにおけるTh17細胞とIL-25産生CD4陽性T細胞の役割の解明を目指している。平成19年度の研究では、Th17細胞の分化機構に着目し,T-bet,STAT4,STAT6によるその制御機構をT-bet欠損マウス,STAT4欠損マウス,STAT6欠損マウス,STAT4/T-betダブル欠損マウス,STAT6/T-betダブル欠損マウスを作成し解析した。その結果,Th17細胞の分化は,T-bet欠損マウス及びSTAT6欠損マウスで中程度亢進し,STAT6/T-betダブル欠損マウスでは,高度に亢進することが明らかとなった。一方,STAT4欠損マウスではTh17細胞の分化は正常に認められたがその生存維持が障害され,その結果、Th17細胞依存的な気道炎症が減弱した。さらにTh17細胞の役割を細胞移入実験にて解析したところ,Th17細胞はそれ自体では好酸球性炎症を惹起しないが,Th2細胞と共移入すると,Th2細胞依存的な好酸球性炎症を増強することが明らかとなった。現在,T-bet及びSTAT6によるTh17細胞の分化抑制機構の解析を行なっている。
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Research Products
(5 results)