2008 Fiscal Year Annual Research Report
最重症型関節リウマチ(ムチランス型)の発症および進展に関わる遺伝子の検索
Project/Area Number |
19591164
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大村 浩一郎 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (40432372)
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Keywords | 関節リウマチ / SNP / ムチランス / 疾患関連遺伝子 / 重症化 |
Research Abstract |
平成19年度に京都大学、国立病院機構相模原病院、道後温泉病院から関節リウマチ(RA)患者のDNA採取が行われたが、平成20年度にはさらに新潟県立リウマチセンター、済生会高岡病院が協力病院に加わり、平成20年度のみで計約800検体の新規検体が収集された。平成19年度に収集した重症型78例、軽症型64例を用いた全ゲノム関連解析で得られた上位100SNPを平成20年度に新規検体でvalidationを行う予定であったが、できればもう数百検体必要と思われたので、この計画は平成21年度に持ち越すこととし、今年度は主にRAと健常人を用いた疾患感受性遺伝子検索を行った。他段階方式で候補遺伝子(SNP)を絞り込んでいく方法を用いた。1次スクリーニングは656 RA vs 934健常人、2次スクリーニングは330 RA vs 298健常人で、232, 109 SNPs を用いた関連解析を行った。1次スクリーニング、2次スクリーニングともにp<0.01でかつmeta-analysisでp<0.0001となるSNPを抽出し3次スクリーニングとして候補遺伝子解析を行った。3次スクリーニングでは930例のRAと855例の健常人のSNPタイピングを行った。χ2検定、トレンド検定、Mantel-Haenszel検定による関連解析を行った。2次スクリーニングでは、既報のHLA領域(chr6)とPADI4領域(chr1)のほかに11領域(11 SNPs)が候補にあがり、この3次スクリーニングでp<0.05を示したSNPは染色体15,18,21に1つずつ認められそれぞれp=2.9x10-6,4.2x10-6,4.6x10-5であった。オッズ比(95%CI)はそれぞれ1.24(1.13-1.37),1.24(1.13-1.35),1.21(1.10-1.32)であった。今後別コホートでvalidationおよび機能解析に進める予定である。
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Research Products
(3 results)