2007 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロRNAプロファイリングによるヒトループス腎炎およびマウスモデルの研究
Project/Area Number |
19591167
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
河野 誠司 Kobe University, 医学陪附属病院, 講師 (20351512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 俊一 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00153346)
中町 祐司 神戸大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (80379429)
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Keywords | ループス賢炎 / マイクロRNA / PD-1 / NZB / W F1 |
Research Abstract |
本研究の目的は、 (1)PD-1欠損マウスのmicroRNA(以下miRNA)の発現プロファイルを解析し、PD-1刺激経路に特異的なmiRNAを同定すること。(2)siRNA法などを用いて、(1)で同定されたmiRNAの発現量を調節し、これらのmiRNAにより制御を受ける下流分子を同定すること、によりPD-1経路を明らかにすることである。 そのため、H19年度はC57B6マウス野生型を対照として、PD-1欠損マウスのリンパ球のmiRNAの発現プロファイリングを行い、結果を解析中である。方法は、PD-1欠損マウスの脾臓やリンパ節からmiRNAを抽出し、miRNAのプロファイリングにはABI社の157個のmiRNAを同時に測定できるTaqMan micro RNA Assays Human Panelを用いた。このシステムはTaqMan PCRを用いるため定量的に増幅されたmiRNAを測定できる。また、ヒト・マウスに共通するmiRNAをこのパネルに追加して解析 今後、(3)プロファイリングに基づく、標的mRNA・タンパク質の定量、(4)抗原抗体反応負荷によるmiRNAプロファイリング、(5)insituハイブリダイゼーション法による組織染色による確認を行う。これらの結果を元にH20年度以降には、(6)RNAi法によるmiRNAの抑制とそれによる標的mRNA・タンパク質の量的変化の確認、(7)pre-miRNA分子の導入や、インヒビターの導入を用いた標的mRNA・たんぱく質の量的変化の確認、(8)末梢血におけるmiRNAのプロファイリングについても行う予定である。同様にループスモデルマウスであるNZB/WF1マウスについてPD-1陽性細胞のプロファイリングも行う。
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