2008 Fiscal Year Annual Research Report
PGE2・サイトカイン誘導性ムチンをターゲットとした関節リウマチ治療法の研究
Project/Area Number |
19591174
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
川人 豊 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 講師 (50336731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 大作 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (90343409)
中田 博 京都産業大学, 工学部, 教授 (90113141)
河野 正孝 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (60405256)
坪内 康則 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (80381945)
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Keywords | スカベンジャーレセプター / 関節リウマチ / 糖鎖異常 / 治療薬 |
Research Abstract |
研究の目的 関節液にもともと豊富に存在するムチンは、糖鎖異常におちいりIL-1やTNF-αなどのサイトカインのみならず、COX-2の誘導に続くPGE2の産生亢進による様々な関節破壊につながる免疫現象を起こす可能性がある。申請者らは、関節リウマチ患者関節組織の滑膜細胞、マクロファージでムチンの発現を免疫組織学的で証明し、関節液からPGE2・サイトカイン(IL-1,TNF-α)誘導性ムチンの抽出・精製に成功した。本研究では、精製したムチンの生理活性について関節リウマチの病因機序における役割しての滑膜の増殖・破骨細胞に対する影響などを考察し、また、関節リウマチの関節特異的な治療薬のターゲットとして、この分子の阻害薬を開発して、関節リウマチ治療への応用を検討していくことにある。 本研究の結果 マウスにCollagen-induced arthritis(CIA)を誘導し、PGE2・サイトカイン誘導性ムチンの単球/マクロファージのスカベンジャーレセプターへの結合阻害剤としてムチンの受容体である可溶性スカベンジャーレセプターを用い、マウスのCIA関節炎モデルを抑制することを示し、国際特許出願した。 今後の展望 スカベンジャーレセプターがマウスのCIA関節炎モデルを抑制する機序について、組織レベルで炎症細胞浸潤度、滑膜細胞の増殖度、骨破壊抑制度を検討する。さらに、関節リウマチの病因に関わる現象である滑膜細胞の増殖、破骨細胞の誘導などの関節破壊への同物質の抑制機序について検討する
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Research Products
(2 results)