2009 Fiscal Year Annual Research Report
SLE制御性T細胞FOXP3アイソフォーム発現とその免疫抑制機構における役割
Project/Area Number |
19591177
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 勝也 Saitama Medical University, 医学部, 助教 (70306695)
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Keywords | 全身性エリテマトーデス / T細胞 / 制御性T細胞 / FOXP3 / アイソフォーム / 免疫寛容 / 免疫寛容 |
Research Abstract |
SLE制御性T細胞FOXP3アイソフォーム発現とその免疫抑制機構における役割について明らかにすることを目的として、引き続き平成21年度も研究を行った。 T細胞抑制効果を有する免疫抑制薬のTregの遺伝子発現への影響を調べるため、末梢血よりCD4+CD25+CD127lowTreg細胞をセルソーターで分離。Tacrolimus(10ng/ml)添加あり、なし条件でin vitro培養(2.5×10^4/200ul/96well plate,18時間)Total RNAを抽出、両群の遺伝子発現をDNAマイクロアレイ解析(Agilentカルシニューリン阻害薬によるTregへの影響をさらに詳しく調べるため、健常人由来TregのDNAマイクロアレイ解析した。優位に発現が変化していた遺伝子1021(高発現661/低発現/360)を同定した。 Gene ontology解析を行ったところ、10遺伝子グループ(multicellular organismal process in biological process (P=0.009) and extra cellular region in cellular component (P=0.001)など)において優位に発現低下が認められた。これらは他の薬剤やCD3/CD28刺激群、さらに全T細胞とも全く異なっていた。 以上から本疾患の治療薬として用いられているカルシニューリン阻害薬(tacrolimus)のTreg遺伝子発現への影響が明らかとなった。末梢免疫寛容の修復を目指した治療を考慮する際は、Tregの量的ではなく質的な回復を視野に入れたアブローチが必要と考えられた。
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Research Products
(7 results)