2008 Fiscal Year Annual Research Report
SLEモデルマウスにおけるYaa遺伝子異常によるマージナルゾーンB細胞の分化異常
Project/Area Number |
19591180
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
天野 浩文 Juntendo University, 医学部, 准教授 (50318474)
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Keywords | 全身性エリテマトーデス / マージナルゾーンB細胞 / Yaa |
Research Abstract |
RP105-/-Yaaマウスの解析 東京大学医科学研究所の三宅健介教授の研究室で作製された、RP105欠損マウスとBXSBマウス由来のYaa遺伝子を野生型であるC57BL/6マウスに導入することで作製したC57BL/6 Yaaマウス(B6 Yaaマウス)と交配させることで、RP105-/-Yaaマウスを作製した。作製したRP105欠損Yaaマウス、RP105欠損マウス、B6マウスそしてB6 yaaマウスのマージナルゾーン(MZ)B細胞の構成をフローサイトメトリーで解析比較したところ、RP105欠損マウスは、B6マウスよりもMZ B細胞は増加していたものの、RP105欠損yaaマウスはB6 yaaマウスと同様であった。 QMYaaマウスの解析 QMマウスは、カルフォルニア大学サンフランシスコ校のWab1博士のグループが作製したマウスで、今回我々は、東京医科歯科大学の鍔田武志教授のグループとの共同研究でこのマウスとB6 YaaマウスのF1マウスを作製し、更にF2マウスを作製することでNP反応性を持つQMYaaマウスを作製することができた。QMyaaマウスの作製した後、MZ B細胞の構成をフローサイトメトリーで解析したところ、CD21high CD23int B220+のMZB細胞はB6マウスと同様のレベルまで回復していた。B6yaaマウスにR837を投与した際には、MZ B細胞は、著明に減少したが、QM yaaマウスにNP-BSAおよびR837を投与したところ、特にMZ B細胞の構成に変化は認めなかった。しかし、QMマウスにNF-BSAを投与したところ、著明にMZ B細胞は減少していた。 上記の結果より、BCRシグナル強度による違いがMZ B細胞の構成に影響をあたえていると考えられた。今後、更に上記マウスについてin vivoで抗原刺激を行い、MZ B細胞の構成と自己抗体産生についての解析・実験をおこなっていく。
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