2007 Fiscal Year Annual Research Report
Chlamydia pneumoniae慢性感染症に関する研究
Project/Area Number |
19591190
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
宮下 修行 Kawasaki Medical School, 医学部, 講師 (50278917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾内 一信 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80351899)
小司 久志 昭和大学, 医学部, 助教 (20412174)
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Keywords | 感染症 / クラミジア / 遺伝子診断 / 慢性持続感染 |
Research Abstract |
肺炎クラミジア慢性持続感染症の特徴は、持続感染菌大が形熊学的・機能的変化をきたしているため分離培養が困難な点にある。このため慢性持続感染症の診断は遺伝手検出法に依存しているのが現状である。一方、遺伝子診断法は感度・特異度ともに優れた検査法であるが、患者検体を使用した場合、施設間での成績は必ずしも一致していない。これは検体中の阻害物質の作用のみでは説明がつかず、プライマーの種類やアッセイ系の相違に起因するものが大きいと考えられる。しかし、これらの方法を比較検討した基礎検討はこれまでになく、実際の臨床検体を用いた場合いずれのプライマーとアッセイ系が最も優れているか判明していない。我々はまずクラミジア菌体を高純度に精製し、これをin vitroにて比較検討した。その結果、我々の確立したreal-time PCR法が感度、特異度、再現性のいずれも優れていた.さらに臨床検体を用いた場合、我々のreal-time PCR法での検出率が最も優れ、in vitroの比較成績と一致した結果が得られた。 Real-time PCRの確立に加え、loop-mediated isothemal amplfication(LAMP)法のアッセイ系を確立し、PC良法と比較して感度、特異度、再現性がいずれも同等であることを証明した。本法の最大の特徴は、real-time PCR法と比較して簡便かつ迅速な点で、PCR法に代わる新しい遺伝子診断法となる可能性が示唆された。 遺伝子診断法と共に抗体価測定法の評価も行い、各種検査法の利点、欠点を明らかとした。さらに迅速診断法を開発し、現在、多施設協同臨床検討を行っている。
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Research Products
(5 results)