2008 Fiscal Year Annual Research Report
膵島移植早期拒絶機序における白血球の解析-ワンドナーワンレシピエントを目指して-
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19591192
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
安西 慶三 Fukuoka University, 医学部, 講師 (60258556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安波 洋一 福岡大学, 医学部, 教授 (00166521)
松岡 信秀 福岡大学, 医学部, 助教 (40461503)
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Keywords | 膵島移植 / 1型糖尿病 / レーザーマイクロダイゼクション |
Research Abstract |
臨床膵島移植の現在の最も重要な課題は一人の糖尿病レシピエントの治療成功に2-3回の膵島移植、すなわち2-3人分のドナー膵臓を必要とする事が挙げられる。この課題を解決するためには膵島移植の早期拒絶を抑制する必要がある。白血球の遊走を制御する因子は主にケモカインである。このケモカインが膵島を経門脈的に肝臓に移植の場合に膵島、肝臓、血管内皮細胞、マクロファージ、NKT細胞などからケモカインが産生される可能性がある。本研究では、本研究では顕微鏡下で選択的に組織を回収できるマイクロダイセクション法を用いて、遺伝子はReal-Time PCR法やマイクロアレイ法で解析できるシステムを用いて自己免疫性膵島炎におけるサイトカインの解析および膵島移植時の膵島の拒絶因子について,移植後6時間以内で経時的にどのような細胞がケモカインを産生しているか、その機序を解析した。 C57BL/6マウス(Wild、NKT欠損、IFN-γ欠損)にストレプトゾシンを投与し、糖尿病マウスを作製。同系マウスの膵臓より膵島を分離し、(1)で作製した糖尿病発症マウスに経門脈的に肝臓に移植した。糖尿病発症マウスの肝臓を移植後に経時的に摘出し、免疫染色およびLaser Microdissection(LMD)に用いるため連続した凍結切片を作製した。連続凍結切片を用いて免疫染色を行い、膵β細胞および白血球およびケモカイン産生細胞を確認した。膵島の連続切片からLCM法にて選択的に膵島細胞、膵島周囲の細胞、浸潤細胞を切断、収集し、mRNAを抽出し、cDNAを作製した。早期拒絶反応におけるNKT細胞およびIFN-γと白血球の関与であることを認めた。
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Research Products
(2 results)