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2009 Fiscal Year Annual Research Report

亜急性硬化性全脳炎由来の麻疹ウイルスが利用する細胞レセプターの解析

Research Project

Project/Area Number 19591216
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

綾田 稔  Osaka City University, 大学院・医学研究科, 助教 (90222702)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 扇本 真治  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (80292853)
小倉 壽  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10115222)
Keywords麻疹ウイルス / 亜急性硬化性全脳炎 / 細胞融合 / 神経病原性 / レセプター
Research Abstract

麻疹ウイルスIC323株の遺伝子全長をコードするプラスミドを基に、個々の遺伝子をSSPE由来麻疹ウイルスの大阪1株もしくは大阪2株のそれに置き換えたウイルスを作製し検討してきた。その結果、大阪1株、大阪2株共に、F蛋白の僅か1もしくは2アミノ酸の置換がVero細胞における細胞融合能の増強およびハムスターにおける神経病原性に関与していることが明らかになった。関与するアミノ酸置換部位は二つの株で異なり、大阪2株ではF1領域に、大阪1株では、F2領域に存在した。F蛋白よりも程度は低かったが、SSPE由来のH蛋白をもつ組換えウイルスもハムスターの神経病原性に寄与していることが明らかになった。大阪1株のH蛋白の方が大阪2株のH蛋白よりもより強い病原性を示した。H蛋白のどのアミノ酸置換が重要かは今後の課題である。SLAMとの結合能を失わせると報告されているアミノ酸置換を各種のウイルス株のH蛋白に導入したプラスミドを作製して検討したところ、一部のウイルス株のH蛋白を除いて、Vero細胞に存在する未知のレセプターとの結合能は消失しなかった。また、これまで検討されていないH蛋白の6番目のベータプロペラ構造内のアミノ酸置換によって一部のウイルス株のH蛋白のレセプター結合能が影響を受けることが示された。すなわち、H蛋白の第6ベータプロペラ構造内のアミノ酸を1か所置換することにより、SLAMとの結合能は保持されるが、Vero細胞に存在する未知のレセプターとの結合能が失われることを見いだした。このことは、Vero細胞に存在する未知のレセプターとの結合に関与する領域がH蛋白の第6ベータプロペラ構造内にある可能性を示唆する。今後この領域において、さらなるアミノ酸置換を導入して検討することが必要と思われる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] SSPE大阪2株のM、F、H遺伝子をもつ麻疹ウイルスの作製とその性状2009

    • Author(s)
      綾田稔
    • Organizer
      第62回日本細菌学会関西支部総会
    • Place of Presentation
      大阪府立大学りんくうキャンパス多目的ホール(大阪府)
    • Year and Date
      2009-11-14

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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