2007 Fiscal Year Annual Research Report
線虫ces-1相同転写因子であるSlugの白血病細胞の細胞死制御における意義
Project/Area Number |
19591246
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
犬飼 岳史 University of Yamanashi, 医学部附属病院, 講師 (30293450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
合井 久美子 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (70324192)
黒田 格 山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (30402051)
廣瀬 衣子 山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (70436880)
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Keywords | 白血病 / 細胞死 / 転写因子 / 17;19転座 / Slug遺伝子 |
Research Abstract |
『17;19転座型ALL細胞ではE2A-HLFが放射線照射に際してSlugの誘導を介してPumaの発現抑制に働き細胞死を抑制する』という作業仮説を分子生物学的に認証することを第一の目的に、以下の検討を行った。 (A)17;19転座型ALL細胞での放射線照射によるSlug誘導の解析 17;19転座型ALL細胞株4株に対して放射線照射を行ない、SlugとともにBH-3 only型の細胞死誘導因子としてPuma、Noxa、Bimの発現レベルの経時的な変化をreal time RT-PCRで解析して、Slugが一過性に発現誘導されるとともにPumaの発現が低下することを確認した。 (B)ヒトSlug遺伝子のプロモーター解析 転写開始点の上流約1kbにあるp53とHLFの結合配列を含む領域を中心に約4kbをクローニングして、様々な断片を含むルシフェラーゼ・レポーター・プラスミドの作製を終えて、レポーター・アッセイの最適化を行なっている。 (C)ヒトSlug遺伝子のクロマチン免疫沈降(ChIP)解析 tagを標識したE2A-HLFを組み込んだ発現ベクターをZn-inducible vectorにサブ・クローニングして遺伝子導入細胞の樹立をはかっているが、今のところ得られていないため、一過性発現の実験系での評価も検討中である。 加えて、Slug familyと関連した転写抑制因子であるGfi-1が、E2A-HLFの標的遺伝子の1つである可能性について、Slugとの関連性も含めて解析を進めている。
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Research Products
(3 results)