2008 Fiscal Year Annual Research Report
CIAS1遺伝子異常を伴わないCINCA症候群の病因病態の解明
Project/Area Number |
19591249
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西小森 隆太 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (70359800)
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Keywords | CINCA症候群 / CIAS1 / 体細胞モザイク / 自己炎症性疾患 / NLRP3 / 自己炎症症候群 |
Research Abstract |
CINCA症候群におけるLPS刺激による患者単球のネクローシス様細胞死の機序を解明するために、他のTLRリガンド刺激による細胞死を検討したところ、TLR2リガンドでも効率は劣るものの細胞死の誘導が見られ、CIAS1遺伝子の誘導能の重要性が示唆された。変異CIAS1誘導が細胞死に対して必要且つ十分であるかは、THP-1細胞での変異CIAS1遺伝子発現誘導系で現在検討中である(Saito、Blood, 2008)。 CIAS1変異陰性CINCA症候群の症例の集積をさらに進め、1例さらにCIAS1体細胞モザイク症例を発見した。同症例は臨床的にはCINCA症候群より軽症のMuckle-Wells症候群の範疇にはいり、CIAS1体細胞モザイクの探索疾患としてより軽症型の疾患群(Mcukle-Wells症候群、家族性寒冷蕁麻疹)へ対象をひろげる必要があることが分かった。またこの事は体細胞モザイクが遺伝子発現量の観点から軽症化する傾向にあることと一致した。さらに日本におけるCIAS1体細胞モザイクの存在は、国内及び国際学会等の発表により周知され、さらなる症例の集積を目指し、日本及び世界各地からのリクルート体制の構築の基礎を築いた。 また同じ自己炎症性疾患の1つであり、NLRファミリー蛋白の異常で発症する若年性サルコイドーシス/Blau症候群の、NOD2遺伝子変異と臨床病型の関係について調査し、報告した(Okafuji, Arthritis Rheum, 2009)。 連携研究者:神戸直智(千葉大学・大学院医学研究院・講師335254)
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Research Products
(2 results)