2007 Fiscal Year Annual Research Report
DNA含有免疫複合体が自然免疫を介してループス腎炎の病態に及ぼす影響についての研究
Project/Area Number |
19591260
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
伊藤 秀一 Yokohama City University, 附属市民総合医療センター, 助教 (20336572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 俊平 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (10158363)
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Keywords | 全身性エリテマトーデス / toll-like receptor9 / ループス腎炎 / 糸球体上皮細胞 / synaptopodin / 免疫複合体 / DNA |
Research Abstract |
全身性エリテマトーデス(SLE)の自己免疫異常の代表として、DNAに対する自己抗体産生が挙げられる。また、末梢血液中にはDNA含有免疫複合体が発見される。一方、Toll-like receptor9(TLR9)は、細菌由来のDNAを認識し免疫を活性化する自然免疫受容体である。主症状であるループス腎炎において、TLR9と病態との関与について検討した。 SLE患者の腎組織の免疫染色を行い、TLR9が糸球体上皮細胞領域に発現していることを発見した。TLR9の発現は治療により減少し、腎炎の重症度と相関する傾向にあった。一方、健常人の腎組織ではTLR9の発現は殆ど見られなかった。また、ループス腎炎の急性期や増悪期には、synaptopodin、nephrin、podocin等の糸球体上皮細胞スリット膜関連蛋白の発現が減少傾向にあることを発見した。 これらの事実をin vitroにて確認するために、培養糸球体上皮細胞をDNA含有免疫複合体で刺激した。その結果、無刺激では発現のない、TLR9mRNAの発現が誘導された。さらに、CpGオリゴヌクレオチドの刺激に対してもTLR9発現が誘導された。 本実験に使用している培養糸球体上皮細胞では、mRNAレベルでnephrinやpodocinの発現が見られなかったが、synaptopodin、CD2AP、NEPH1のmRNAが発現していることが確認された。今後は、DNA含有免疫複合体やCpGオリゴヌクレオチドのの刺激により、synaptopodin、CD2AP、NEPH1等ののmRNAの発現がどのように変化するかを調べる予定である。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] Difference of clinical manifestations and laboratory findings between childhood-onset systemic lupus erythematosus and mixed connective tissue disease.2007
Author(s)
Miyamae T, Sano F, Machida H, Ozawa R, Nakajima S, Ito S, Naruto T, Imagawa T, Mori M, Yokota S.
Organizer
Annual European Congress of Rheumatology Of The European League Against Rheumatism
Place of Presentation
Barcelona, Spain
Year and Date
20070700
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