2008 Fiscal Year Annual Research Report
マトリックスメタロプロテイナーゼ遺伝子過剰発現マクロファージを用いた腎線維化治療
Project/Area Number |
19591263
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
西田 眞佐志 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 助教 (50275202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜岡 建城 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (60189602)
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Keywords | 腎線維化 / マクロファージ / MMP |
Research Abstract |
マウス片側尿管結紮(UUO)モテルにおいて、選択的マトリソクスメタロプロテイナーゼ(MMP)-2阻害剤(TISAM)をUUO早期(day-2〜4,UUO2日前から4日後)またはUUO後期(day7〜13)に投与し、それそれday5、day14においてTISAM投与による間質線維化、浸潤マクロファージ数の変化を検討したUUO腎てはin situ zymographyによりUUO-day4,day13ともにgelatinolytic activityの増加かみられ、いずれもTISAM投与によりgelatinolytic activityの抑制がみられた。同時に、TISAM投与により、UUO-day5day14ともに間質線維化の増加を認め、間質侵潤マクロファージ数はUUO-day5ては有意な変動を認めなかったか、day14ては有意に減少した。さらに、マウス腹腔由来マクロファーンのUUO腎組織に対する遊走能をinvasion chamberを用いin vitroて検討したところ、TISAM投与群てはUUO腎(day14)に対する遊走活性は抑制され、また細胞外基腎(ECM)構成蛋白てあるラミニンやファイフロネクチンに比し、ECM分解peptideであるRGDSに対しより大きな遊走活性を示した。コントロール群におけるUUO腎(day14)に対する遊走活性は、マクロファーンをRGDS peptideとpieincubateし、1igand ieceptorをフロックすることにより有意に抑制された。これらの結果により、UUO後期の腎線維化修復過程においては、MMP-2を介し産生されたECM分解産物かマクロファーシ浸潤を促進させ、この浸潤マクロファージはECM分解生物の〓食処理により腎線維化の軽減と組織修復に関わっている可能性が示された。
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