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2008 Fiscal Year Annual Research Report

糖鎖を介する生体内機能分子へのレクチン経路の関与と疾病への影響

Research Project

Project/Area Number 19591265
Research InstitutionRakuno Gakuen University

Principal Investigator

寺井 格  Rakuno Gakuen University, 酪農学部, 教授 (40337043)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 真船 直樹  酪農学園大学, 酪農学部, 教授 (70241304)
Keywordsレクチン経路 / 補体活性化 / フィコリン / マンノース結合レクチン / 塩基性蛋白
Research Abstract

補体活性化レクチン経路を起動するフィコリンの生体内動態を知る目的で、L-フィコリン(L-FCN)とH-フィコリン(H-FCN)各々の酵素免疫測定系を確立し、血清濃度測定を行った。特に出生直後の変動にスポットをあて、臍帯血(日齢0)ならびに日齢1から5までの毎日の静脈血につき測定を行った。その結果、MBL(マンノース結合レクチン)程の顕著な上昇ではないものの、L-FCNとH-FCN共に日齢0~5で血清値の上昇傾向が認められた。このことは、MBLと同様に、出生前後での急激な外界変化への対処のために、L-FCN,H-FCNも上昇したものと考えられた。
マイクロタイタープレートを塩基性蛋白でコートし、塩基性蛋白とヒトMBLとの結合性を調べた。塩基性蛋白として、Histone,Protamine,Poly-L-Lys,Poly-D-Lys,Poly-L-Arg,Poly-(Lys-Tyr=4:1)がCa依存性にMBLと結合した。MBLと塩基性蛋白とのCa依存性の結合は、MBLの糖鎖認識部位と結合しうる単糖(マンノース、Nアセチルグルコサミン、フコース、グルコース)による阻害が見られたが、完全阻害には至らなかった。別の単糖(ガラクトース、Nアセチルガラクトサミン)や塩基性アミノ酸(L-リジン、L-アルギニン)では阻害は認められなかった。各種血清蛋白とPoly-L-Lysとの結合をみると、CRP(C反応性蛋白)やSAP(血清アミロイドP成分)では結合がみられたが、アルファ2マクログロブリン、C1q、C1インヒビター、IgA、IgG、IgMでは結合が認められなかった。ヒストンなどの塩基性蛋白は細胞がアポトーシスなどにより死滅した際に体内に放出されるが、これら塩基性蛋白の処理にCRPやSAPなどが関与しているといわれており、MBLもその一翼を担う可能性が考えられる。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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