2008 Fiscal Year Annual Research Report
鶏卵アレルギーにおける卵白特異的T細胞応答ならびに制御性T細胞の解析
Project/Area Number |
19591267
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
柘植 郁哉 Fujita Health University, 医学部, 教授 (00231431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇理須 厚雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (20193972)
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Keywords | 鶏卵アレルギー / 特異的免疫療法 / TH1 / TH2バランス / 抑制性サイトカイン |
Research Abstract |
食物アレルギーの診断・治療には未だ多くの課題が残されているが、近年、食物アレルギーに対するアレルゲン特異的免疫療法が注目され、有効性を示す報告が集積されつつある。我々もこれまで、低アレルゲン化された加熱脱オボムコイド卵白を用いた経口免疫療法を試み、約50%の症例で卵白経口負荷試験の陰性化を認めていう。本年度は、味、作製方法などの点で改良したオボムコイド減量加熱全卵を用いたアレルゲン特異的免疫療法を試み、併せて、治療前後でのアレルゲン特異的T細胞応答を解析して、寛容導入のメカニズムを検討した。これまでの行い得た症例は10例にとどまるが、4例の寛解導入に成功し、安全に検討を遂行中である。アレルゲン特異的なT細胞応答の解析では、未だpreliminaryな結果ではあるが、免役療法により(1)アレルゲン特異的なCD4^+IFN-γ^+細胞が、寛解誘導群では増加し、不応群では減少。(2)培養上清中のIL-13、IL-17F、Eotaxinが、寛解誘導群では減少。(5)アレルゲン刺激で誘導されるTGFBI mRNAが、寛解誘導群では増加、などの結果を得、寛解導入に至った群と不応群でTH1/TH2バランスや抑制性サイトカイン応答の相違を示すものと考えられ、免役療法の機序解明に寄与しうると考え検討を続けている。
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Research Products
(4 results)