2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591268
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
宇理須 厚雄 Fujita Health University, 医学部, 教授 (20193972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柘植 郁哉 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (00231431)
近藤 康人 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (30301641)
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Keywords | 鶏卵アレルギー / 経口免疫寛容 / CISH |
Research Abstract |
1、全卵を加熱処理後水洗することによってオボムコイドを減量した脱オボムコイド加熱全卵をレトルトパックにいれた経口負荷試験用抗原を作製した。これは風味も残しており、患児が摂取しやすいことを確認した。さらに低アレルゲン化していることを15人の鶏卵アレルギー患者を対象に経口負荷試験を行った結果、鶏卵1/2個分(1袋)では全例陰性であったが、1個分(2袋)では2人の患者で陽性を示した。よって、経口免疫療法には鶏卵1/2個分(1袋)を使用することにした。 2、免疫療法の機序の解明のために、卵白特異的制御性T細胞(Foxp3^+CD4^+)誘導の有無、CISH^+CD4^+細胞数の変化、Th1(IFN-γ)ならびにTh2サイトカイン(IL-4)の産生能の変化を検討するため系を確立した。さらに、ビーズアレイを用いて、多項目サイトカインとCISHのm-RNAを同時定量する系も検討した。 3、免疫療法の効果を評価するために、好塩基球活性化を測定するため、フローサイトメトリーを用いたCD203c測定系を確立した。 4、他の食物アレルギー患者に対する経口免疫療法用抗原会開発も検討した。加水分解小麦タンパク質のアレルゲン性を評価するため、IgE結合能を検討した結果、有意に低下していた。さらに、小麦アレルギー患者6人に対して加水分解小麦の経口負荷試験を行った結果、2人(33.3%)が陽性であり、残りの4人(66.7%)では陰性であった。加水分解小麦は免疫療法に使いうる有力な候補といえた。
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Research Products
(4 results)