2007 Fiscal Year Annual Research Report
新地俔カルシウム反応性転写因子が表皮角化細胞の分化・増殖に果たす役割の解明
Project/Area Number |
19591296
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川内 康弘 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (00272196)
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Keywords | 4BP4 / 表皮角化細胞 / 細胞分化 |
Research Abstract |
E4BP4 cDNAをpCWVのCMVプロモーター下流に組み込み、E4BP4を真核細胞でubiquitousに発現するpCMV-E4BP4ベクターを作製した。とれを、HACAT細胞に安定遺伝子導入し、E4BP4高発現HACAT細胞ラインを得た。これらのE4BP4高発現HACAT細胞を、コラーゲンゲル上で培養し、空気暴露することによる三次元培養系で培養し疑似表皮を形成させると、の重層上皮を形成したのに比べてE4BP4高発現HACAT細胞は、6層以上の重層上皮を形成した。このことは、E4BP4の強発現が、HACAT細胞の分化を抑制し未分化な状態に保つ働きをしていることを示唆するものと考えられた。さらに、E4BP4高発現HACAT細胞ラインは、コントロールHACAT細胞ラインに比して、有意に細胞周期の回転が促進されていた。これらの結果は、E4BP4がケラチノサイトの初期分化に重要な役割を担っていることを示していると考えられた。
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