2008 Fiscal Year Annual Research Report
siRNAを用いSTAT6を標的とした皮膚アレルギー疾患の遺伝子療法
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19591297
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
横関 博雄 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90210608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 貴浩 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30235361)
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / 核酸医薬 / 干渉RNA / STAT6 / Th2 / ケモカイン / 接触皮膚炎 |
Research Abstract |
1. マウスSTAT6 siRNAが正常線維芽細胞のSTAT6発現に及ぼすin vitro効果 今回作成を試みたマウスSTAT6 siRNAの候補配列を以下に示す。3種類の候補、すなわちSTAT6 siRNA 1, 2, 3の全てに線維芽細胞のSTAT6蛋白発現を抑制する効果が見られた。本研究では3種類の中で最も効率よくSTAT6発現を抑制したSTAT6 siRNA 3をSTAT6 siRNAとして以後の検討に用いた。まず線維芽細胞をIL-4/TNF-aで刺激した際のeotaxin(CCL11)産生に対するin vitro効果を観察した。その結果、STAT6 siRNAは強い抑制効果を示した。 マウスSTAT6 siRNA 3 5'-CGAAUGUGAUACAACUGUAUC sense strand GAGCUUACACUAUGUUGACAU-5' anti-sense strand 2. 接触過敏反応におけるSTAT6 siRNAのin vivo効果 TNCBによる接触過敏反応は、STAT6 siRNAの耳介への皮下投与により有意に抑制された。同様の抑制はDNFBやoxazoloneに対する接触過敏反応においても認められた。TNCBに対する接触過敏反応を病理標本で検討したところ、STAT6 siRNAは真皮浮腫と細胞浸潤を顕著に抑制していた。そして単核細胞、好酸球、好中球、脱顆粒している肥満細胞のいずれの細胞数も減少していた。
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