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2007 Fiscal Year Annual Research Report

表皮角化細胞のエピジェネティクス制御とその機能異常

Research Project

Project/Area Number 19591309
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

久保 宜明  The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (10260069)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大谷 直子  徳島大学, ゲノム機能研究センター, 准教授 (50275195)
飛田 泰斗史  徳島大学, 医学部・歯学部付属病院, 助教 (90380039)
Keywords有棘細胞癌 / p53 / HICl / 脂漏性角化症 / FGFR3 / 免疫染色 / セネッセンス / γ-H2AX
Research Abstract

表皮角化細胞のエピジェネティクス分子機構を検討するため、以前にがん関連遺伝子の遺伝子異常などを調べた有棘細胞癌(SCC)において、癌抑制遺伝子p53に関連しているHICl遺伝子のプロモーター領域のDNAメチル化異常を解析した。ゲノムDNAをbisulfate処理し、Methylation-specific PCR法を使ってメチル化の有無を検討した。SCC20例中7例(35%)においてHIClにメチル化が検出され、以前に調べたEカドヘリンに次ぐ高頻度にエピジェネティクな異常があることが判明した。p53自体の変異に加え、HIClやP14などのp53関連遺伝子のエピジェネティクな機能異常がSCCの発症に関与していると考えられた。
癌遺伝子のジェネティクやエピジェネティクな活性化による細胞の腫瘍化に対する生体の防御機構としてセネッセンス(細胞老化)が知られている。表皮角化細胞の腫瘍化における癌遺伝子の1つの候補として線維芽細胞増殖因子受容体3(FGFR3)を挙げ、表皮角化細胞由来の一般的な皮膚腫瘍である脂漏性角化症(SK)においてFGFR3の活性化とセネッセンスの有無について検討した。FGFR3遺伝子変異はSK22例中4例(18%)に検出されたに過ぎなかったが、SK31例中27例(87%)において免疫染色にてFGFR3蛋白の高発現が認められ、表皮角化細胞のFGFR3のエピジェネティクな活性化がSKの発症に関与していることが判明した。また、セネッセンスのマーカーである抗γ-H2AX抗体による免疫染色では、SK30例中27例(90%)においてセネッセンス細胞は少数しか検出されず、FGFR3のエピジェネティクな活性化とセネッセンスは相関しないことがわかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 皮膚腫瘍における線維芽細胞増殖因子(FGF)シグナル経路の関与について2007

    • Author(s)
      飛田 泰斗史
    • Organizer
      第32回日本研究皮膚科学会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      2007-04-19

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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