2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規抗精神病薬がメタボリックシンドロームの発症に及ぼす影響
Project/Area Number |
19591344
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
染矢 俊幸 Niigata University, 医歯学系, 教授 (50187902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 雄太郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60377158)
澤村 一司 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (60444155)
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Keywords | メタボリックシンドローム(MS) / 新規抗精神病薬 / 統合失調症 / オランザピン / 生物学的マーカー / 75gOGTT / 薬物動態学 / 薬力学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)本邦の統合失調症患者500名を対象にメタボリックシンドローム(MS)の実態を明らかにし、(2)MSに関連する生物学的マーカーを探索することである。 H19年度は(1)・(2)に関して、抗精神病薬内服中の統合失調症患者250名を対象に、75g0GTT、耐糖能関連アディポカイン、脂質代謝の指標、プロラクチン等の血液生化学検査を行った。同時に体重・BMI、ウエスト径、血圧の身体計測データ、治療開始時からの薬剤治療歴、併用薬剤、精神症状評価の臨床データも収集した。また未治療の統合失調症患者でオランザピンによる治療を開始した症例39名とオランザピン以外の抗精神病薬からオランザピンへと切り替えた症例22名において、上記と同様の項目について同一個体におけるオランザピン治療前後のデータ収集を行った。加えてDNAの抽出を行い、アディポカイン関連遺伝子や食欲や体重増加への関連が示唆されているセロトニン・ドーパミン系など各種受容体遺伝子の多型を解析中である。現在これらの結果をふまえ、本邦の統合失調症患者における耐糖能・脂質代謝異常やメタボリックシンドローム(MS)の有病率、抗精神病薬の種類や多剤併用が耐糖能・脂質代謝異常、体重増加に与える影響、MSと関連するゲノム情報を含む生物学的マーカーの探索について検討中である。 H20年度は、当初の予定通り対象症例数を500名まで増やしたうえでさらに検討を加え、学会ならびに論文にて研究成果の発表を行う予定である。
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Research Products
(7 results)