2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢ドライバーの危険判断能力-光トポグラフィと皮膚電位反応を用いた検討-
Project/Area Number |
19591374
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
三村 將 Showa University, 医学部, 准教授 (00190728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 満 昭和大学, 医学部, 教授 (20161375)
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Keywords | 自動車運転 / 光トポグラフィ / 認知症 / 高次脳機能障害 / 注意 / 脳・神経 / 神経科学 / 認知科学 |
Research Abstract |
本年度は初年度に引き続き、光トポグラフィを用いた運転能力の評価を継続した。具体的には、昭和大学東病院・精神神経科外来の神経生理検査室内に設置してある52チャンネルの光トポグラフィ装置と運転シミュレータTeddyを用いて、研究協力者の医師・臨床心理士・言語聴覚士・作業療法士の協力を得て、高齢健常者14人、軽度の認知症患者6人、軽度認知障害(MCI)患者4人、頭部外傷や脳血管障害による高次脳機能障害の患者6人を対象に、安全場面走行中と危険場面走行中とを比較する実験を継続した。また、その成果のうち、特にアルツハイマー病患者では危険場面を疑似運転中に前頭葉活動が低下していることをNeuroscience Letter誌で報告した。 さらに、昨年度に引き続き、有効視野計測(UFOV)の手法を用い、さらにgo/no-go課題を加えた独自の課題をパソコン上で実施した。平成21年3月現在、認知症と高次脳機能障害の被験者数は16名であり、運転行動とのある程度の関連が示された。この結果については平成20年7月の国際神経心理学会、9月の日本神経心理学会において報告した。次年度はさらに、光トポグラフィ検査の成績との関連についても検討していく予定である。 本研究課題と関連して、研究代表者および研究協力者の藤田は第1回の「運転と認知機能研究会」を平成20年11月に昭和大学で開催した。この研究会には医師、作業療法士、臨床心理士、認知科学者、工学者をはじめ、150人を超える多職種が参加し、この領域の関心の高さがうかがわれた。
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Research Products
(6 results)