2008 Fiscal Year Annual Research Report
うつ病の再発・難治化と脳の脆弱性について脳画像と神経栄養因子を用いた前方視研究
Project/Area Number |
19591379
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
舘野 周 Nippon Medical School, 医学部, 講師 (50297917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 善朗 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20213663)
鈴木 秀典 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30221328)
水村 直 日本医科大学, 医学部, 特別研究生 (90287748)
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Keywords | うつ病 / MRI / 機能的磁気共鳴撮像法 / 形態変化 |
Research Abstract |
前年度に引き続きうつ病と診断された患者の治療開始時の頭部MRIデータを収集した。 うつ病における脳の脆弱性を脳機能の面から評価すべく、うつ病に関連した課題を作成し、fMRIにより健常者を対象として実験を行うことで機能的磁気共鳴撮像法(fMRI)を用いた評価方法を作成した。その結果を2nd WFSBP Asia-Pacific Congress、Neuroscience2008、第38回日本神経精神薬理学会において発表した。これらはうつ病患者に対して実施するための脳機能を評価する課題を、健常者を対象として実施し、その有用性・妥当性・侵襲の程度を評価したものである。 作成されたfMRIによる課題を本研究課題への適用として、再発例として入院した患者あるいは、難治症例として通電療法をうけた患者に実施して、データ収集を開始した。 本研究課題はうつ病における脳の脆弱性を器質的・機能的変化から評価し、治療と関連した進行性の変化を明らかにすることにある。本年度我々が作成して、有用性・妥当性を検討したfMRIを用いた手法は、被験者への侵襲性が低いため、うつ病患者に用いることが容易である。更にはうつ病に関連した脳機能の変化をより高い空間分解能で評価できるため、うつ病における脳の脆弱性を形態変化・機能変化など複数の視点から評価する場合に有用な手法であると考える。 今年度の検討を通じて、治療による変化をみていく上で有用な情報が得られたと考える。
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Research Products
(7 results)