2007 Fiscal Year Annual Research Report
非薬物的認知症予防介入が局所脳血流に及ぼす効果に関する研究
Project/Area Number |
19591384
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
山田 達夫 Fukuoka University, 医学部, 教授 (60159217)
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Keywords | 認知症予防 / 非薬物的治療 / 大分県安心院町 |
Research Abstract |
大分県宇佐市安心院町での研究は今年度で5年目を迎える。これまで3年目終了時点での検討が終了している。その結果認知症予防活動を行わなかった46名の軽度認知障害住民群から20名が認知症に移行した。18名がアルツハイマー病であった。一方で非薬物的認知症予防活動を行った18名からは1人として認知症への移行例が認められなかった。このような成果が得られた非薬物的認知症予防活動について認知機能はファイブ・コグで評価し,開始1年後ではSPECTによる評価も行われた。活動の中身は認知リハビリテーション,運動,栄養改善などの複合的プログラムであった。住民の自主性と創造性を尊重し,長期に亘って継続可能なものとするために,大学は黒子に徹して,単に評価者としてのみの役割とし,時々の最新の知見の説明なども行った。平成19年度は予防活動の指導や評価に専念したが,平成20年度には脳SPECTを再度実施することとして準備を行っている。 また,この間運動効果についての客観的評価のためにFDG-PETを用いた研究を行い,現在解析を行い,投稿準備中である。これは健康住民を対象としたもので,有酸素あるいは無酸素運動などの各種運動の差による効果を検討するものである。その成果は安心院での予防活動にも応用する予定である。
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Research Products
(10 results)