2007 Fiscal Year Annual Research Report
うつ病の治癒機転に重要な転写因子が制御するターゲット遺伝子の探索と機能評価
Project/Area Number |
19591390
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
山田 美佐 National Center of Neurology and Psychiatry, 精神保健研究所・老人精神保健部, 研究員 (10384182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 光彦 国立精神・神経センター, 精神保健研究所・老人精神保健部, 部長 (60240040)
高橋 弘 国立精神・神経センター, 精神保健研究所・老人精神保健部, 研究員 (20415582)
丸山 良亮 国立精神・神経センター, 精神保健研究所・老人精神保健部, 研究員 (70421831)
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Keywords | 抗うつ薬 / 転写因子 / 大脳皮質初代培養神経細胞 / 網羅的探索 |
Research Abstract |
これまで我々は、抗うつ薬の作用メカニズムに関連する脳内分子システムを明らかにするため、網羅的スクリーニングにより抗うつ薬投与後にラット脳内で発現量が特異的に変化する遺伝子を707種同定してきた(ADRG#1-707)。その中でADRG#701は、basic helix-loop-helix構造を有する転写因子であることが明らかとなった。そこで本研究では、ADRG#701が転写を制御するターゲット遺伝子を同定し、その機能を解明することにより、新しい抗うつ薬の作用メカニズム仮説を提示することを目的とした。研究初年度である本年度は、ADRG#701を高発現した大脳皮質初代培養神経細胞を用いて、ADRG#701により制御を受けるターゲット遺伝子の探索を試みた。しかしながら、初代培養神経細胞のトランスフェクション効率は著しく低く、5%未満であった。そこで、トランスフェクションされた細胞のみを選別するため、ADRG#701発現ベクターとともに細胞表面に発現するlow-affinity nerve growth factor receptor(LNGFR)発現ベクターをトランスフェクションし、24時間後、抗LNGFR抗体を付加した磁気マイクロビーズおよび磁気盤に設置したカラムを用いて発現神経細胞を選別した。その結果、80%以上の細胞において発現が認められた。次年度は、この選別された発現細胞を用いてGene Chip解析を行い、発現プロファィルを解析する。
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Research Products
(3 results)