2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19591398
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
洞口 正之 Tohoku University, 名誉教授 (20172075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 浩一 東北大学, 医学部, 准教授 (20323123)
山田 章吾 東北大学, 大学病院, 教授 (60158194)
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Keywords | 放射線 / 医療 / 福祉 / 循環器 |
Research Abstract |
当研究では、多元素型物質(重金属)素材を組合せることで、充分な放射線防護効果を有しかつ軽量化をはかったIVR術者のための新しい放射線防護衣(プロテクター)の開発を目指した。 1.IVR術者の実効線量評価法の検討 IVR術者における適切な実効線量評価法について検討した。この成果は、研究分担者の千田浩一氏が、北米放射線学会(RSNA)で報告した。(K. Chida, M. Zuguchi, et. al. Effective Dose Equivalent to Estimated Physician Dose in Cardiac Intervention Procedures: How Best to Evaluate It. Radiological Society of North America 2007)。さらに現在英文論文準備中である。 2.遮蔽素材(プロテクター材質)の検討 種々の情報収集(文献調査含む)および基礎検討結果から、素材の入手し易さおよびリサイクルや環境(毒性)問題および重量について吟味すると、プロテクター材質としてタングステンとスズを組み合わせた素材が最適であると判断した。そして従来の鉛素材に比較して約20%の軽量化が可能である事が分った。 3.遮蔽効果の検討 タングステンとスズを組み合わせた重金属素材と従来の鉛素材のX線遮蔽効果について比較検討した。それぞれの0.25mmから0,60mmPb当量のものについて比較した。測定は管電圧60から120kVの直接X線と散乱X線を用いて行った。その結果、散乱X線に関しては、タングステンとスズを組み合わせた重金属素材のX線遮蔽効果は、従来の鉛素材のそれとほぼ同等であることを明かにした。この基礎研究結果については、現在現在英文論文準備中である。
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Research Products
(1 results)