2007 Fiscal Year Annual Research Report
MR計画像T2^*及びT2map による生体月内鉄の非侵襲的評価とその臨床応用
Project/Area Number |
19591424
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉満 研吾 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 准教授 (20274467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 浩 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90145433)
田嶋 強 九州大学, 大学病院, 助教 (50346798)
西江 昭弘 九州大学, 大学病院, 助教 (20457427)
平川 雅和 九州大学, 大学院・医学研究院, 学術研究員 (20380454)
石神 康生 九州大学, 大学病院, 助教 (10403916)
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Keywords | 肝 / 鉄代謝 / T2^*値 / T2値 |
Research Abstract |
慢性肝障害、特にC型肝炎においては、肝内の鉄の沈着が、肝障害増悪、肝線維化の進行、肝癌発癌の各processに増悪因子として働く事が知られている。今回我々は、非侵襲的に生体肝内の鉄を評価する目的でPhilips Medical Systemsと協力し、MR計算画像であるT2^*mapおよびT2 map作成ソフトの開発に成功した。これら2つのmapにより、肝の各部位のT2^*及びT2値をdirectに計測する事が可能となった。 これまで70余名の種々の肝機能を有する患者(正常、Child-Pugh A〜C群)に対し、T2^*map、T2 mapを作成し、その肝実質の評価を行なった。肝機能が低下するにつれT2^*値は低下し、従来の報告通り、肝実質に鉄沈着がおこることを始めて画像的に示した。一方、SPIO投与後のT2^*値、T2値の変化率も肝機能相関した。即ち、肝機能障害が進行するにつれΔT2^*、ΔT2ともに低下した。これは、前者が肝機能障害に伴うKupffer細胞のclustering機能の低下を表し、後者はKupffer細胞により取りこまれるSPIO量自体の減少を反映するもの、と考えられた。 今後、手術例に限定し、得られた組織内のhemosiderinと画像との比較・相関を行なって行く方針である。
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Research Products
(3 results)