2008 Fiscal Year Annual Research Report
MR計算画像T2*及びT2mapによる生体肝内鉄の非侵襲的評価とその臨床応用
Project/Area Number |
19591424
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
吉満 研吾 Fukuoka University, 医学部, 教授 (20274467)
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Keywords | 肝 / 鉄代謝 / T2*値 / T2値 |
Research Abstract |
慢性肝障害、特にC型肝炎においては、肝内の鉄の沈着が、肝障害増悪、肝線維化の進行、肝癌発癌の各processに増悪因子として働く事が知られている。今回我々が、Philips Medical Systemsと協力し開発した、MR計算画像であるT2^*mapおよびT2 map作成ソフトのを用いてそれぞれのmapを作成しこれまで約90名の患者に対し、肝の各部位のT2^*値及びT2値をdirectに計測してきた。 種々の肝機能を有する患者(正常、Child-Pugh A〜C群)に対し、T2^*map、T2 mapを作成し、その肝実質の評価を行なった。肝機能が低下するにつれT2^*値は低下し、従来の報告通り、肝実質に鉄沈着がおこることを始めて画像的に示した。一方、SPIO投与後のT2^*値、T2値の変化率も肝機能相関した。即ち、肝機能障害が進行するにつれΔT2^*、ΔT2ともに低下した。これは、前者が肝機能障害に伴うKupffer細胞のclustering機能の低下を表し、後者はKupffer細胞により取りこまれるSPIO量自体の減少を反映するもの、と考えられた。また手術例において、得られた組織内のhemosiderinと相関を検討したところ、T2*値との有意な相関が認められた。T2値との相関は認めなかった。
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Research Products
(3 results)