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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ステロイド骨症の骨力学特性に関する骨量と骨質の解明

Research Project

Project/Area Number 19591425
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

伊東 昌子  Nagasaki University, 医学部・歯学部附属病院, 准教授 (10193517)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池田 恭治  国立長寿医療センター, 運動器疾患研究部, 部長 (00222878)
森 諭史  香川大学, 医学部, 准教授 (00190992)
真柴 賛  香川大学, 附属病院, 講師 (40335857)
網塚 憲生  新潟大学, 学内共同利用施設等, 教授 (30242431)
中野 貴由  大阪大学, 工学研究科, 准教授 (30243182)
Keywordsステロイド骨症 / 骨梁構造 / 骨細胞 / コラーゲン / 骨強度 / 動物モデル
Research Abstract

ステロイドによる骨粗鬆症は、原発性骨粗鬆症と比較して、骨密度の低下の割に骨の強度が大きく損なわれることが知られており、その一因として骨質の劣化が考えられる。その研究に、動物モデルではヒトのステロイド骨症の再現は困難であると指摘されており、さらに骨質は多面性を有しているため、同一標本を多方面より評価しなければ、骨質の全体像を把握することは困難である。ステロイド骨症における骨質の解明のために、手術時に得られたヒトのサンプルを用いて、多施設参加による多方面からの骨質解析をおこなった。
ステロイド骨症で大腿骨頭壊死のために手術を施行した3症例において、摘出された大腿骨頭と頸部を対象とした。症例の内訳は、case1:53歳女性SLE(ステロイド投与歴17年)、case2:41歳女性ITP 1.5年、case3:60歳女性SLE 11年である。手術標本の解析結果は下記の通りである。
1)コラーゲン生理的架橋の減少ならびにAGEs架橋の軽度の減少が見られた。未熟架橋に対する成熟架橋の比(成熟度)は、正常であった。
2)骨細胞のアポトーシスを示唆するempty lacunaeの増加を認めた。破骨細胞の増加は認められなかった。
3)大腿骨頸部骨折16症例(平均79歳)の手術標本と比較すると、BV/TV,Tb.N、連結性は高値Tb.Spは低値であった。高齢の骨折症例よりも最大強度は低値であった。
臨床の検討と平行して、ステロイド骨症の病態解明のためのモデルの作成を行った。具体的には、遺伝操作が可能なC57BL/B6マウスにおいて、プレドにゾロンのペレットを頚部に植え込み、3か月間ステロイドを徐放すると、マイクロCTによる骨量はほとんど変化ないものの、骨形態計測法によって、骨吸収の低下と骨形成の著明な抑制が認められ、ステロイド骨粗鬆症の患者で見られる骨代謝異常が再現された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] ステロイド性骨粗鬆症の骨量・骨質と骨力学特性2007

    • Author(s)
      伊東 昌子
    • Journal Title

      リウマチ科 38

      Pages: 53-58

  • [Presentation] コラーゲン架橋からみた骨脆弱性疾患の共通点-骨粗霧症から関節リウマチ・ステロイド骨症まで2006

    • Author(s)
      斎藤 充
    • Organizer
      第25回日本骨代謝学会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      2006-07-21

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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