2007 Fiscal Year Annual Research Report
F-18フッ化ナトリウムによる甲状腺癌骨転移検索治療効果判定に関する研究
Project/Area Number |
19591430
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
河邉 讓治 Osaka City University, 大学院・医学研究科, 講師 (60295706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩見 進 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30170848)
小野田 尚佳 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30295703)
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Keywords | F-18フッ化ナトリウム / 骨ポジトロンCT / 骨PET / Tc-99m-HMDP / 骨シンチ / 甲状腺癌 |
Research Abstract |
F-18フッ化ナトリウムの骨シンチ製剤としての検出能を調べるために甲状腺癌患者3例を含む5名にF-18フッ化ナトリウムによる骨ポジトロンCT検査(以下骨PET)と4例にTc-99m-HMDPによる従来の骨シンチ検査を行った。投与量は骨PETが185MBq、骨シンチは740MBqであった。撮像は骨PETが島津製作所社製PETカメラ・エミネンスBを用い投与90分後に全身を約20分で撮像した。診断はMIP像で行なった。骨シンチはADAC社製シンチカメラ・Forteを用い投与3時間後に全身像、胸部腹部のSPOT像を撮像し評価した。判定は核医学医3名で行なった。結果は、骨転移診断については、骨PETを行なった5例のうち2例において骨転移病巣が明瞭に指摘できた。骨シンチでは上記2例のうち1例では骨転移を明瞭に描画できたが1例では不明確であった。正常骨の集積については、骨PET5例で正常骨における生理的集積が明確に描画可能であったが、骨シンチ4例においては2例が明確に描画できたものの2例は集積が不均一であった。分解能の評価については、骨PET全例で手指骨や足根骨など解剖学的に細かな骨すべてが明確に描画されたが骨シンチでは4例とも手指骨や足根骨など解剖学的に細かな骨の分離が困難であった。軟部組織など骨外の集積に関しての軟部集積の評価では、骨PETでは、5例とも軟部の集積が低く骨の集積が明瞭に区別可能であった。一方、骨シンチでは2例で軟部の集積が低く骨の集積が明瞭に区別可能であったが、残りの2例では軟部集積が強く一部で骨と軟部との集積の区別が困難であった。
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